エイプリルフールの一件について今まで言及を控えて、一連の流れを静観していたのですが、さすがに一線を超えていると言うか、あまりに内容が酷過ぎたので、自分の気持ちの整理をするためにこの記事を書いています。
この記事は2023年4月1日に「うたの☆プリンセスさまっ♪ BACK to the IDOL」という名称で発表されたコンテンツに関する内容となっています。
当該コンテンツに対する批判、否定的な内容となっておりますため、苦手な方はUターンお願い致します。
この記事に記載される内容は、あくまで夜兎個人の気持ちであり、コンテンツに携わる声優及び開発部門の方々への誹謗中傷や、他のファンの方々(以下、僕は敢えてファンのことを「プリンセス」とお呼びします。僕は「プリンセス」という称号はうたのプリンスさまっ♪のファンと七海春歌ちゃんを示すものだと思っているからです。)の考えを否定する意図は全くありません。
また、(タイトル名を考えた人の神経を未だに疑っているのですが)「うたの☆プリンスさまっ♪」と「うたの☆プリンセスさまっ♪」だと空目で本当に読みづらくてわけわからんくなりますので、僕は以下、前者を「うた☆プリ」、後者新規コンテンツの方を「バクドル」と記載させていただきます。あしからず。
まず、夜兎は2011年発売のRepeatからうたの☆プリンスさまっ♪のファンです。
先の幾つかの記事でも触れていますが、この10年余りで展示会や映画、ライブイベントに参加する程度には熱心なファンだと思っています。
一番応援しているのはカミュさんで、彼自身のことも、彼の所属グループであるQUALTET★NIGHTのことも大好きです。
彼らが主軸として登場するAll ster、続編のAfter Secretのゲーム本編全て読了、アニメ全シーズンも履修済となっています。
ゲーム本編からずっと追い掛けて、彼らが歩んできた道のりや互いの関係性の変化を大切に思ってきましたし、これからも変わらず応援していくつもりでいました。
しかしながら、長年応援してきたコンテンツの生みの親である上松氏、ひいては開発元のブロッコリーからとんでもない(無論、悪い意味で、です。)新規コンテンツが発表されるとは思ってもみなかったので、今回はちょっと混乱しているというか、うた☆プリが大好きだという気持ちが少し揺らいでいます……。
一体何がそんなに自分にとって嫌だったのか、以下に内容をまとめていきたいと思います。
◆問題点①タイトル名
さて、今回最大の問題点だと思っているタイトル名。
発表されたタイトルは「うたの☆プリンセスさまっ♪ BACK to the IDOL」です。
これを見た瞬間、「これを発表した制作陣は正気か??」と素直に思いました。
そして、長年うた☆プリを応援してきたプリンセス達がどれほど衝撃を受けただろうと、心配になりました。
他のプリンセスの方々が発信されている内容の通り、もはや僕が繰り返す必要もないくらいですが、うた☆プリのファンにとって「プリンセス」「お姫様」という名称はとてもとても大切な言葉です。
アイドル達がゲーム内の台詞で、歌詞で、或いはファンイベント、ライブのMCで幾度となくファンを「プリンセス」「お姫様」と表現してきており、謂わばファンとアイドルを繋ぐ特別な呼称なのだと思っています。
うた☆プリはもともと恋愛シミュレーションゲーム(所謂乙女ゲーム)であり、七海春歌ちゃん(プレイヤー同義の主人公)とアイドルが交流する中で共に困難を乗り越えて、互いを必要としていく過程が描かれています。
「プリンセス」という表現は、そのアイドルが「大切な存在」「特別な存在」として、春歌ちゃんやファンを呼ぶものであると思っていましたし、制作陣もまた同様に意図してその言葉を使い続けていたのだと信じていました。
まさか10年余りの時を経て、突然全く未知の、新規の女性アイドル達が現れ、大切な「プリンセス」の冠を簡単に使用するとは夢にも思いませんでした。
しかも、制作陣曰く「うたの☆プリンスさまっ♪とは別次元の全く交わらない世界線」で展開するコンテンツとのこと。
……では何故、わざわざタイトルを寄せたのでしょうか。
何故、わざわざ大切な「プリンセス」という言葉を軽々しく使用したのでしょうか。
人気コンテンツに安易に乗っかって売名しようとしたのではないか、と邪推してしまうほど、制作陣の説明には納得できる点がありませんでした。
ちょっとよくわからないですね。
◆問題点②発表タイミング
新規コンテンツが発表されたのは4月1日。
つまり、エイプリルフールです。
実際、当該企業からも毎年恒例のエイプリルフール企画が発表されており、その日限りのジョークコンテンツなのか、本物の企画なのか判断がつかないタイミングでの発表となりました。
もし本物の企画であるならば、少なくともこんな紛らわしい日に、大切に温めてきたコンテンツを発表することは避けると思います。
周りの反応を見て「エイプリルフールの冗談である」のか「本物の企画である」のかを後から辻褄合わせできてしまう日でもあり、やり方が姑息だなと少し思ってしまいました。
案の定、最悪のタイミングでの発表で炎上しましたが。
◆問題点③上松氏の発言内容
新規コンテンツの発表は、上松氏のTwitter投稿で発信されました。
上記の発表タイミングの通り、本当か嘘かも判断がつかない内容を、うた☆プリの生みの親である人から発信され、しかもその投稿の最後に「ハッピーエイプリルフール☆」などつけられたら、ファンは大混乱すること必至です。
全然ハッピーじゃありません。
その後、炎上での批判を受け、上松氏は個人的な気持ちとしてTwitter投稿にて新規コンテンツの弁明をされました。
そして弁明の最後に「うた☆プリの作曲を休むこと」を示しました。
(投稿をツリーにしない辺り、とても読みづらいお気持ち表明ではありましたが)此処までの内容であれば、様々な意見を受け、心の整理が必要だと判断した上での休業なのだと理解もできましたが……。
弁明の投稿直後の上松氏の言動として。
・バクドルの作曲は引き続きおこなうことを表明。
・Twitterプロフィールに「炎上。うぅ」という言葉の追記。(ユーザーからの指摘を受け、数日後には削除されています。)
・バクドルのコンテンツ記事引用リツイートで「う…」という一言のみを投稿。
これを見せられた時、僕はこれが社会人のやることなのだろうかと呆れてしまいました。
確かに個人アカウントでの投稿であり、本人からすれば会社に関係のない個人的な発言だったのかもしれません。
が、仮にも会社の取締役を務めている方が、炎上直後に「炎上。うぅ」や「う…」といった如何いう意図か読み取れない発言をし、不安を煽ったり、混乱を助長させるようなことは普通しないはずです。
本当に心の整理のために休業したのか、僕にはよくわからなくなってしまいました。
うた☆プリの作曲は休むがバクドルの作曲は続けると宣っていますし、これらの言動はまるで、新規コンテンツを受け入れてくれなかったファンに対する当てつけのような、不満を遠回しに表現するかのようなやり方で……腹いせに既存コンテンツを人質にしているように見受けられました。
◆問題点④炎上を受けた企業の対応
4月1日から炎上してしまった新規コンテンツについて、ブロッコリーからの説明があったのはそれから5日後でした。
4月1日が休日だったことを考慮しても、事後対応が遅過ぎます。(上松氏の言動について、会社として然るべき遣り取りをされなかったのでしょうか……。)
また、ブロッコリーから発信された説明の内容は「当該コンテンツの詳細につきましては、今後の発表をお待ちいただけますと幸いに存じます。」と記載されているだけで、プリンセス達が指摘、説明を求めた「コンテンツ名称からプリンセスの冠を削除するか否か」、「バクドルが今後うた☆プリと関わりを持つか否か(世界線が交わらないとの上松氏の発言を受け、企業として確約していただくこと)」について何も触れませんでした。
一体何のための説明なのかわからない……と思っていたら成程、この説明文に記載されたリンクはバクドルのコンテンツのものです。
つまりこの説明は、プリンセス(うた☆プリファン)に対する説明ではなく、バクドルを今後応援してくれるであろうユーザー向けの説明だったわけです。
企業はプリンセスの指摘など眼中にはないと言わんばかりの対応ですね。
火に油です。
此処まで来ると、ある意味凄いです。
◆問題点⑤酷似するキャラクター設定
僕的に一番許せなかった問題点です。
炎上の中、Twitterではバクドル個人アカウントが始動しており、其処で2分間のメンバー自己紹介動画が投稿されました。
問題となったのは、SILENT QUEENというグループメンバーの白鳥風香の自己紹介動画です。
内容を要約すると、以下の通り。
・ごきげんようという挨拶
・イメージカラーはクリスタルブルー
・「忠誠を誓う」「愛を捧げる」などのフレーズを使用
・女王を彷彿とさせるイメージ(グループ名然り)
・誕生日は12月3日
明らかにカミュさんを意識して寄せた内容にぞっとしました。
ごきげんよう、はライブのMCやファンの前に出る際いつもカミュさんがする挨拶です。
カミュさんのイメージカラーは水色であり、しかもクリスタルとブルーというのはゲーム本編でカミュさんの出自や幼名に関わる重要な言葉です。
「忠誠を誓う」「愛を捧げる」はカミュさんの個人曲(Aspiration、Double Faceなど)で使用されているフレーズです。
カミュさんの出身はシルクパレスという女王陛下が統べる国であり、彼は伯爵という立場の元、騎士として女王に仕えています。
そして、彼の誕生日は1月23日です。
此処までの要素を寄せる必要ありましたか?
いっそ、カミュ担への嫌がらせとしか思えないような内容で、怒りと悲しみで如何にかなってしまいそうでした。
いい加減にしてください。
◆何故この記事を書こうと思ったのか
4月1日から一連の出来事について認知していました。
けれど、僕はこの出来事に関して静観を貫くつもりでいました。
ネガティブな内容を発信するのは嫌な気持ちになりますし、このモヤモヤとした気持ちを文章に落とし込むのは気が引けたからです。
けれど、問題点⑤で触れた「自己紹介動画」の発表で、僕の気持ちは一変しました。
というか、言うなればコンテンツ発表時よりも衝撃を受け、憤りと深い悲しみを感じ、もう黙っていることなんてできなくなってしまいました……だって大好きな人の大切な思い出や今まで春歌ちゃんと歩んで育んできた彼の独自性や背景を、まるでアクセサリーか何かのように簡単に使い回されてしまったから。
同じアイドルコンテンツとして、また同企業が考えたものとして性格や設定が似た傾向になってしまうのは往々にして有り得ると思います。
でもこれは「たまたま偶然似てしまった」の限度を超えています。
明らかな意図を持って、むしろ今後の展開を想定して「敢えて寄せた」とすら邪推してしまうような設定に見受けられ、如何しても受け入れることができませんでした。
お願いですから、同じ画面に絶対にカミュさんとバクドル当該メンバーを並べないでください。
それから、彼の独自性の二番煎じみたいな設定を並べないでください。
お願いですから!
と、長々と感情のままに書いてしまいましたが、これが今の僕の素直な気持ちです……まさかこんなに嫌な気持ちになるとは思わなかったです。
それだけうた☆プリやそこに登場するプリンス達、自分の最推しが自分にとってとても大きな存在になっていたんだなぁと、再確認することとなりましたが。
新規コンテンツが今後どのように展開していくのか、炎上を如何鎮火していくのか全く検討もつきませんが、できるだけ冷静に見極めていきたいと思います。
開発に関わるエンジニアの方々や声優さん、バクドルに登場するアイドル自身は何も悪くありませんのでね……。
悪いのは上松氏とブロッコリー。
許さん。
早くバクドルの内容が改善されるか、一度企画が閉じてくれることを切に願います。
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